村議会議員有志による議会報告会&座談会を実施しています。
出来る限り年4回の定例会の後に父島、母島で実施し、
同時にYoutube配信、アーカイブも残します。
”開かれた議会”に向けて、進めていきます☆
今は自主イベントとして、議員有志で行っていますが、
ゆくゆくは村議会の公務として報告会と座談会を開催できればと思っています。
場所:小笠原村母島支所 大広間 19時~21時
参加議員:池田望 議長、稲垣勇 議員、宮城ジャイアン
参加者:10名
今回の母島の意見交換会&議員報告会は母島も圧巻の10名参加でした。本当に沢山の意見を交換することが出来ました!どうも有難うございました。
また、配信ですが通信環境のトラブルが直前で発生してしまい、後から確認するとちゃんと配信が出来ていませんでした。申し訳ありませんでした。
母島で話題になったのが住宅問題、介護入所施設の問題、学童の必要性などでした。
こうした場で3名の議員が住民の想いを直に聞いて、話すのがとても大切と再確認しました。父島と話題が違うのは当たり前なのですが、母島はやはり暮らしに根源的なものが多い気がします。
【住宅問題】
住宅問題はやはり切実で、都住の募集が一時停止したことで、6畳ワンルームで夫婦と3人の子供が暮らす世帯や子ども2人と暮らす世帯もいて、このまま島に居続けたいけど、住まいの問題でそれが難しい、結果それが子育て世代の定着を阻害している現状になっている、切実な声が届いています。
また、職場の寮に住んでいる場合、その仕事を辞める場合は住まいも同時に失ってしまうケースがあり、子育てで数年間パートタイムにしたい場合、妊娠や出産で辞める場合に住まいも失う可能性があるなど、人口が1年で30人減り、子供が減ってきている中、住みたい子育て世代が住み続けにくい現状をみんなで共有しました。母島には民間のアパートの数が少なく、世帯向けの部屋もないのです。
都営住宅に入れない現状で、子育て世代に定住して欲しいという想いがあるなら、家賃補助などをして欲しい、世帯向けの住宅建築の補助など、村が子育て世代の定住に対してどういう姿勢でいるかが問われています。父島には村営住宅がありますが、母島にはありません。村も直近7年くらいは施設の更新が続いていて、さらにハードを建てる余裕はなさそうですが、そんな中でも早急な支援が求められている事を共有することが出来ました。
【島で最期を迎えたい】
また、島を作って来たレジェンドの皆さんが最後まで島に住み続けられるように切実に願いを持たれています。最後は自分が慣れ親しんだ島で迎えたい。今回の決算特別委員会でも指摘しましたが、村は母島に介護入所施設がないので父島の老人ホームに見まいに行く際の旅費を助成してくれる仕組みがあるのですが、1度も使われませんでした。これはやはり高齢になると50kmの船での往復はしんどい現状を示していると思います。
9人程度の見取りのできるグループホームが母島にあれば、という現実的なヴィジョンが島民の中であるのです。今年は神津島の特別養護老人ホームを見させてもらい、2000人の人口で30床を超えるキャパがある現実。施設が出来て、三宅島などに預かってもらってた利用者さんを迎えに行った時、「これでようやく自分の島で死ねる」と涙を流して喜んでいた話は忘れられません。人手不足も、今は母島に施設が出来たらそこに住んで働く!新島の入所施設の様に外国人の技能実習生をうまく活用する事など、色々工夫の余地は大いにあると思うのです。
【ココヤシの有効利用】
前浜のココヤシについての話も挙がり、その有用性について熱く語る場面がありました。ココヤシの北限である小笠原。その中でも母島は比較的ココヤシが健全に育ちやすい環境で、ココヤシオイルなど島で生産できればかなり少量でも利益率を高くできる可能性があり、存続が危ぶまれているラム酒工場の施設を転用する案も出てきました。
【歴史資料のデジタル化】
ふるさと検討会では村民会館にある貴重な歴史資料である大関文庫のデジタルアーカイブ化をする動きなどがあり、公文書館を活用しては?などのアイディアも出てきました。
【母島にも学童を!】
母島には学童がなく、子供が小学校に入った時にフルタイムで働けない期間が発生する。職場で正職員で社宅に住んでいる場合、パートにすると住まいを失う場合がある。父島の様に学童があればそれを回避できるのに、どうにかならないのか?と切実な声がありました。過去にファミリーサポート制度を導入し、社協が事業として行う場合に村が予算を用意するという一般質問のやりとりがありました。そう言った部分でも再度働きかけてみようと思います。
【子供を大切にしたい】
住宅問題、学童も含め、子供は島の宝と考えると、子供が健やかに育てる環境づくり、子育て世代が定着するように働きかけることは、村がどのように子供を大切にしているかの意思表示との認識。母島の学校の施設でも、校舎は20年前に更新されているが、体育館や遊具、備品の劣化が進んでおり、なかなか更新がされないという願いも届けられました。体育館は地域スポーツの交流の場としても重要であり、改築までは難しいにしても、問題がある箇所のメンテは最低限行ってほしいという切実な願いも聴こえました。
【もっとこうした話す場を作りたい】
こうした意見交換の場は昔は随所にあったが、時代と共に無くなって来た。この前向きなエネルギーを広く発信するポータルサイトや交流の場、人の考えを聞く場があれば良いなという意見が挙がりました。
意見交換の場で様々な生の言葉を聞いて、自分が議員を目指した時の初心を思い出させてもらいました。メインは住宅問題、母島の終末期の問題、そして困りごとを聞き、改善すべく動くことです。自分のホームである母島で暮らしの根源となる課題を改めて聞き、その場で共有できたことはとても有意義でした。頂いた貴重な意見を議会や関係各所に反映させていきたいと思います。
どうも有難うございました!!
★挙がった意見
・母島に学童がなくて困っている
・住宅問題、子どもの家の問題
・仕事と住宅がセットなので、それによる弊害が発生している
・都住に入れないのなら、子育て世代に家賃補助を出してほしい
・ワンルームで夫婦と子供3人というケースもある。何とかして欲しい。
・村営住宅を建てるつもりはないのか?
→持ち家を持ってもらうという意味で、分譲地を整備してきた
・定年後に住まいを失う人のことを考えてほしい
・こんな住宅難だから、社員寮建設を考えているが…
・脇浜のカヤックやサップの置き場が酷い事になっている。何とかならないのか?
・脇浜は都が整備して、管理が村のはず
・父島の太陽の郷までの規模でなくていいから、グループホームを作って欲しい
・母島で最期を迎えれるようにして欲しい
・高齢になると50km離れた父島に旅費が出されてもなかなか見舞いに行けない
・おが丸ドック期間は1月に戻せないのか?農作物も魚も1月の方がいい
・オガサワラカワラヒワは渡り鳥と聞いたが?
・昔は支庁の坂の桑の木に20羽くらい普通にいた。そこらでよく見かけた。
・前浜のココヤシ、港から見た景色がその土地の代表みたいなものと思う。
・ココナッツの有効利用がもっとできるはず。香水など。ラム酒工場を活用できないか?
・ふるさと検討会をもっと知ってもらいたい
・ふるさと検討会が大関文庫の目録の整理、デジタル化をしようとしている。
→東京都公文書館を利用してはどうか?
・昔は浜松町に公文書館があった。西国分寺に移転してしまった。
・ラム酒にもっと付加価値を付けて売ればいいのに
・学校の体育館にクーラーをつけてほしい。マット校庭の遊具も劣化が酷い。電気も点滅が直らない。
・子供が減ってきている。もっと大事にしなければいけなないのでは?施設、備品のメンテを!
・こうしたみんなで話す場が必要。ポータルサイトや広く発信、交流の場がもっとあればいい
・比との考えを聞く場、こうした場が前向きなエネルギーを生んでいくと思う
・学童が切実に必要。明老会や学校も上手く使ってファミサポでできないだろうか?
・昔は社協で子供をみるカエルクラブがあった
・島でずっと暮らせるように施設が欲しい。去年、村長にも直接お願いしたがお金、人の確保など色々難しいと言われてしまった。島を作って来た先輩たちをなんとか、島で最後まで面倒を見れるようにしてほしい!
配信URL
※今回は通信トラブルにより配信ができていませんでした。申し訳ありませんでした。
地域福祉センター2階 会議室 19時~21時
参加議員:池田、清水、宮城
参加者:15名
今回の父島会場では、過去最高人数の15名の村民の皆様が集まり、様々な意見交換ができました!ご参加、本当にありがとうございました。
これだけの人数になると、挙げてもらったすべてのテーマについて触れるのは、時間の都合上、難しかったですが、その場にいる皆さんが色んな考え、悩み、想いを共有し、それぞれの今後の活動に活かすエッセンスにはなったと思うので、とても有意義だったと思います。
今回、一番ホットだったテーマは10月から全国的に定期接種が始まる新型コロナワクチンについての心配でした。6名の参加者から挙げられました。
今回から導入される新しい種類のひとつ、MeijiSeikaファルマ社製のmRNAワクチンで自己増殖型(レプリコン)ワクチンと言われています。これはアメリカで作られ、世界で唯一日本だけ認可が下りていて、接種が始まるものとされています。この状況での定期接種開始の心配が多く挙げられています。内地では反対デモも発生、札幌大谷学園からは異例の声明が発表され、日本看護倫理学会からも懸念を緊急声明が発表されています。そんな中、村民の中でも不安を持っている方がいて、今回の意見交換の場でも発言が幾つか挙がっていました。
小笠原村は現在、使用するワクチンメーカーを検討しており、村民だより11月号に掲載予定だそうです。まだ接種は始まってもいません。現時点では他のインフルなどの予防接種と同じにするか、日程、金額など調整している状況とのことでした。
レプリコンワクチンに心配の声が挙がっている事は伝えてあります。
また、新型コロナワクチンによる、厚生労働省発表の新型コロナワクチン接種による健康被害救済制度の認定数は8180件(申請数12004件)となっており、1977~2021年の過去45年のすべての日本国内の予防接種の認定数3522件を大きく超えている事、死亡認定が843件に及んでいる事から、心配の声が挙がっていました。
※厚生労働省発表 2024年9月30日時点の数です。
ちなみに小笠原村での新型コロナワクチン接種による健康被害救済制度の認定数は0件だそうです。予防接種をする際にも、その時点で救済制度、現状などの説明をしっかりして欲しいと意見が挙がっていました。
実際にワクチン接種の影響と思われるシェディングの懸念、実体験も話す場面がありました。シェディングとはワクチンを接種した方から発生する何らかの化学物質に対して、非接種者にアレルギー的な症状が出てしまう病態を言います。が、最近少し一般的になったとはいえ、まだまだ診断基準も確立されていない状況だと思います。そう言った意味からのおがさわら丸でのシェディングの心配も出ていました。
しかし、そんな中でも実際に新型コロナで友人を亡くした例も挙げられ、ワクチンのお陰で救われた命もあると思うという意見もありました。子宮頸がんワクチン接種の経緯も含め、慎重に考えていかなければいけないという共通認識を持てたと思います。
また、伝統文化の継承、タコの葉細工研究会の現状と悩みも声が挙がりました。現状では父島では体験する場所も減って来ていますが、若い世代が興味を持ってくれている人も出て来てはいるので、しっかりとノウハウや歴史を伝えたい想いがあり、もっと村に伝統工芸として認めてもらいたいという切実な声が挙がりました。その中で、文化の保存もビジネスとして形にならないと継続は難しいのでは?という意見もあり、文化財指定のメリットやデメリット、作業場所や道具の保管場所など、色んな意見が出てきました。
僕自身も東京都無形文化財・南洋踊りをしていますが、なかなか島の踊り手が減ってきている現状を話しました。八丈島の黄八丈を例にも挙げ、保存継続とビジネスの両立の話にもなりました。シュロッ葉葺き文化研究会の設立、アウトリガーカヌーの文化など、小笠原ならではの文化の継承もこれからの課題のひとつであると認識できました。
他には母島のメガソーラー、父島に必要か?の話や、戦跡資料の保存、渇水を経ての井戸や湧き水の重要性、ラウンドアップの安全性への疑問、自死・自死遺族、島で生きづらさを感じている人へのフォロー体制の構築、住宅問題に村の目指す人口やガソリン、水資源の限界、公共施設の有料利用の可能性など色んな意見交換となりました。
冒頭に触れた内容ですが、みんなの意見をこういう場で共通認識をして、それぞれのフィールドに活かす為の場を作るという意味は十分な場になったと思います。私達議員はこれらの意見を汲んで、村政、議会に向けて動いて行ければと思います。そして、こうした場や説明会で意見をする事、心配や想いを問い合わせる事などが大事だと思いました。それがひとつひとつ大事な村づくりなのだと思います。
最後に参加者の中から雑談で、村にやってほしい、ばかりではなく、自分たちでやっていかないとね。という前向きな意見も挙がり、こちらもふんどしを締めるおもいになりました。行政が行う部分、議会が担う部分、そして島民それぞれが考え、行動していく部分。
今回の父島の意見交換会では、とても前に進むエッセンスが多く散りばめられていました。
貴重な時間を割いてお越しくださり、本当にありがとうございました!今後もお互いの場所で頑張っていい村を作って行きましょう!
10/10は母島で行います!よろしくお願いします☆
●挙がった話したいテーマ
・災害庁が作られるというが?
・レプリコンワクチンは大丈夫か?
・予防接種救済制度を示して欲しい
・住宅問題
・父島の生ごみ問題
・南鳥島でのミサイル訓練など、議会で何の質問も出ていなかった、沈黙の議会では?
・航空路について今までいくらかかっているのか?整理して、示して欲しい
・住宅問題、どこまでを目指しているのか?水も燃料も限りがある
・母島は公共工事で宿が埋まってしまっている。父島もその傾向あり。仮設住宅前提で工事を考えられないか?
・コロナワクチンについて話したい
・最近、自衛隊機?戦闘機みたいなのがよく上空を飛んでいるが?
・渇水対策として、湧水が重要。井戸があるがバキューム出来ずに困っている
・レプリコンワクチンについて心配している
・村はどのようにワクチンに対して考えているのか?
・シェディングで苦しんでいる。おが丸での心配がある。
・ラインドアップの危険性について
・レプリコンワクチンの広報について
・戦跡、戦争資料の保存、平和祈念館がなぜないのか?
・自死遺族支援、生き辛さを抱える人への支援
・タコの葉細工研究会の存続、戦前の話を残す、村にもっと大事に考えて欲しい
・超過死亡が増えている、コロナワクチン心配、TVの報道は偏っている
・もし小笠原でレプリコンワクチンを接種するなら引き揚げようかとも考えている
・コロナワクチンに対して、村や議員はどう考えているのか?
・公共施設の商業利用はできないのか?
【ワクチンについて】
・村はレプリコンワクチンは使わない方針
・11月の村民だよりで予防接種の広報を行う
・現時点ではどのメーカーにするのか協議中
・どのメーカーを使うかは診療所が決める
・ワクチン2回目の接種が始まったくらいから、その人の近くにいた後、吐くほどの状況になる
・ワクチンの副反応で3か月くらい辛かった
・子宮頸がんワクチンなど世論の反対で接種見送りなどがあったが、その後やっぱり打った方がいいになったりした。色々検討しなければいけない。
・身近にワクチンではなく、コロナ感染で亡くなった人もいた。その部分もちゃんと考えなければいけない。
【ソーラーパネルについて】
・父島では大規模メガソーラーは望まれていない
・都住の屋根など屋根の上にそれぞれ設置するのがいいのでは?
・母島の説明会では反対意見はごく少数だった。
・地域向けの説明会でしっかりと住民の意思を示すのが重要
【文化継承について】
・村の伝統工芸なのに、すごく評価されている感じがしない
・島じまんなどで島外の人はすごく興味を持ってくれるが、村の人はあんまり
・村の意識を高め、村にちゃんと認めてもらいたい
・最近は若い人が興味を持ってくれたりしている
・しっかりと歴史もノウハウも伝えれるようにしたい
・クラブハウスの暑い部屋の一角にものを置かせてもらっているが、高齢化もあり、運用が難しい場面がある
・今はクーラーの利く部屋で作業させてもらえる時があり、とても助かった
・ビジターセンターの展示でもタコの葉は紹介している
・ビジネスにしないと残していくのは難しいと思う。仕組みづくりが重要。
・八丈の黄八丈はうまくやっている。
・良い補助を探して欲しい。
・文化財指定になると予算がもらえる。メリット、デメリットもある。
・シュロ、タコの葉細工、アウトリガーカヌーなどはしっかりと伝統を残していきたい
・島の文化は他に影響されて変化していくものではあるが、大事に残していきたいものでもある。
【住宅問題】
・渇水などあると、この村はどこまで人口を増やしたいと考えているのか?
・村は、村のみんなはどこを目指しているのかわからない
・化石燃料を燃やして、燃料を運んできている。いつもそれが疑問。
・水も燃料も限界があり、そこも村の人口の限界が見えると思う
【生きづらさを抱える人を支える】
・自死、自死遺族を支える講演者を呼びたい
・身近に自死があり、生きづらさを抱える人を支えていきたい
・今まで専門職向けだった講座も来春から一般も入れて実施していきたいと村も考えている
【公共施設利用】
・公共施設の商業利用という設定はできないのか?
・条例で定められているので、条例を変えないと使えない
・Bしっぷは村の施設なので、有料で誰でも借りられる(7000円くらいだったと思う)。
★参考URL
配信URL
10/4 父島 議員報告会 アーカイブ
https://youtube.com/live/61skwgbz7QA?feature=share
厚生労働省HP
疾病・障害認定審査会 審議結果
(感染症・予防接種審査分科会、感染症・予防接種審査分科会新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査部会)
人口動態調査
札幌大谷大学HP
『新型コロナウイルスワクチン(レプリコンワクチン)』の接種について【声明】
一般社団法人日本看護倫理学会HP
「新型コロナウイルス感染症予防接種に導入されるレプリコンワクチンへの懸念 自分と周りの人々のために」緊急声明
国立感染症研究所HP
日本におけるCOVID-19流行の影響: 超過死亡の研究からみえる実態
日本の超過および過少死亡数ダッシュボード
【村民意見交換会&議員報告会 レポート】
参加議員:稲垣勇、宮城ジャイアン
参加者:7名
母島の意見交換会&報告会、今回は7名の参加者が集まりました!
どうもありがとうございました!
初めてお越しになる方もいてくれて、とても有意義な時間になったと思います。
今回は池田議長が都合により来れず、稲垣議員が初参加してくれる会となりました。
政治はまち作り。島の方が関心を持って、色んな意見を出してくれることが大事と思います。
この1年間で父島で4回、母島で4回のこうした場を作って来れました。
まだまだ参加人数は多くありませんが、こうした住民の皆さんと対話する場は重要と感じています。
今後ともよろしくお願いします!
★第一部 3月議会報告
配信ありで父島同様に3月議会の報告をしました。
稲垣議員からはシロアリの質問についての想いを語って頂きました。
稲垣議員は毎年3月にシロアリの質問をすることを決めていて、その場で現状とこれからについて質問しているとのことでした。
イエシロアリは母島には元々いなかったが、北進線の植木の搬入時に混入し、母島北部で広がったとのこと。
東京都の工事で入ったのだから、東京都が面倒を見るべきということで対応が始まったとの事でした。
母島はイエシロアリがいないことから、木造の家が多くとても気にしているとのことでした。
硫黄島も以前はヘリで母島から直接行く事もあったとの事。
今回は旧島民の暮らし、話を聞けて良かったとの事でした。
僕は父島開催時に池田議長が話していた、日米合同慰霊追悼式について報告をしました。
今回からお兼交換会がメインという事で、
簡単な報告を終えて、意見交換会に移行しました。
★第2部 村民意見交換会
【挙がったテーマ】
・防災~島の人の想い
・住宅問題
・お墓の問題
・ソーラーパネルについて
・アクセスの問題
・母島空港
【防災】
・色んな島の人の防災に関する意見を聞きたい(防災士)
・中ノ平に飛行場を作れば、防災問題も解決すると思う
・災害時は必ずトイレが問題になる。
・トイレカーは有効だが、汚物の処理先、水の補給など緊急時の課題も多い
・今のソーラーパネル建設場所にトイレカーが来ている。汚物処理をどうしているか聞いて欲しい
・雨が多い時は前浜の下水ポンプがキャパオーバーになり、沖港に放出すると聞いた。
・コウモリ谷にフルーツランド海原を作った時の浄化槽が今もある
・災害の事をみんなで話して考えて意識を上げていきたい。
・返還前にチリ津波があり、母島は無人だったが砂が集落奥まで来ていた跡があり、驚いた。
・防災のプランニング、防災の座談会などが必要だと思う
・おが高が村の避難訓練などにしっかりと参加している。もっと村の避難訓練も学校、保育園だけではなく広い様々な職種、観光の人にも参加してもらい、意識を上げて行かないといけないと思う。避難訓練に参加しても水とアルファ米を配られるだけなので、もっと意識を高める取り組みを進めてほしい
・避難所と避難場所は違う。震災時にその混乱があった。津波の時、地震の時、台風の時とで場所が変わるから、しっかりとそれぞれが意識する必要がある
【住宅問題】
・住み続けたいと思っているが、数年後に定年を迎えると引き揚げなければいけないと考えると、何とかして欲しい
・特措法が延長となり、住宅問題が国も都も村も真剣に取り組むことになっている。時間はかかるけど、少しずつ何とかしていきたい
・奥村も静沢も分譲地は津波対策としてはアウトなのではないだろうか?それで売れるのかな?
・特措法は離島法と違い、帰島促進という名目が絶対に必要で、それで金額が変わってきている
【返還直後の話(稲垣議員)】
・返還直後は母島に来るには東京都の小さな連絡船で来ていて、週3回運航予定だが、冬は全然渡れない状況だった。
・三崎から漁師が返還後にすぐに来ていて、船の運転をしていた
・内地で小松哲人さんや浅沼博文さん、稲垣○○さんらが返還運動を熱心に行っていた。当時は20代でさほど関心が無かった
・父島の漁協の元組合長の奥さんは親戚
・古い300トン位の共勝丸が来ていて、栗本鉄工が乳房ダムなどを作った
・当時のミシンが今もあり、当時は店もなかったので服は作っていた
【お墓】
・海に骨を撒くために大根山の墓地を買った
・島に墓地がないと海に散骨してはいけないはず
・清見寺の役員をしている(稲垣)。
・墓の管理をずっと好意でやって来てくれた人たちが居て、その人たちが亡くなったらお墓の面倒は見ようと思っている
・しょうじょう寺のお坊さんが毎年6~7月に来ている
【太陽光パネル】
・関係者は台風で壊れることは絶対にないと言っていた
・太陽光パネル由来の火事は放水できなくて深刻と聞いているが、調べると6m以上離れていれば概ね大丈夫で、実際の感電事故はパネルの撤去時などに発生しているらしい
・あんな眺めのいい場所を太陽光パネルで埋めてほしくない
・太陽光パネルは大きな乾電池を買うようなもの。生産、運搬、設置、廃棄に莫大な化石燃料を使っている。発電だけはクリーンだけど、それ以外は全然自然とは言えない
【アクセスの問題】
・今年のドック中の物資問題は去年の教訓を活かして、さるびあ丸をドック後半に変更。さるびあ丸の貨物で冷凍は積まず、冷蔵のみにして、おがさわら丸ドック前に保管の利く冷凍品は3週間分入荷する方向で調整。
・おがさわら丸の運賃がどんどん上がっている。何とかならないのか?
【母島空港】
・中ノ平に母島空港を作ると色々な面で解決する。JAXAが20年前に調布と東京諸島を結ぶ飛行機を改造し、10人乗りにして燃料を多くすれば往復2000km飛べて、実用的だと訴えてきた。なぜできないのか?
・今は自然を壊さないで空港を作る時代だから母島空港は難しいと思う。
・国と都と村は父島洲崎に空港を作る方針で1本化している。
・低空で飛ばないと、急患の患者の容体が気圧で悪化する可能性がある為、色々と難しい。
【その他】
・最近、また軽石を多く見かける。支庁に言って片付けてもらった。
・硫黄島の福徳岡ノ場由来ではなく、硫黄島のすぐ横の海底火山由来ではないか?
などなど色んな話がでました!
ぜひ次回も色んな意見交換を行いましょう!
★配信URL
4/15 父島 アーカイブ
https://youtube.com/live/BhyjcKQ0NOg?feature=share
4/19 母島
https://youtube.com/live/2qjYbWWzEPw?feature=share
【議会報告会レポート 4/15父島】
議員:池田望、清水良一、宮城ジャイアン
参加者:9名
意見交換会の時間をメインに持ってきた今回。
終了後も対話が絶えず、色んなテーマで夜遅くまで皆さんと色んな話ができました。
参加者からは
「色んな意見が聞けて本当に良かった」
「また来たいと思う」
「沢山学びがあった!安心できる場と感じている」
と嬉しい感想を頂きました!
ありがとうございます★
●第1部 議員報告会(3月議会の報告)
まずは3月議会の報告を行いました。
清水議員と僕で一般質問の紹介、
池田議長には総務委員会等の報告をしてもらいました。
委員会紹介では2月の硫黄島行政視察の話をしました。
池田議長からは3月末に行われた日米合同慰霊追悼式の話をしてもらい、
79年前に憎しみ合っていた両国が、今こうして一堂に会して追悼式を行う意義というものを強く感じ、紛争が絶えない今こそ、この感覚が必要と感じたと話していただきました。
僕と清水議員は視察の感想を述べて、今回は戦跡よりも旧島民の暮らしを知る視察でとても有意義だったと話しました。
●第2部 村民意見交換会
村民意見交換会は1時間以上も活発に意見交換が続き、まずは参加者にみんなで話したいテーマを挙げて頂きました。
せっかくなので、挙がったものを以下に紹介します。
【挙がったテーマ】
・ゼロカーボンは大事だが、現状の対策や考え、温度感では実現は正直無理なのでは?
・ゼロカーボンを進めるのに、ポータブルのバッテリーとソーラーをみんなが持てばよりいいのでは?
・エネルギー問題はとても重要と思う
・エネルギー削減の視点は大事だが、昔の島の暮らしは電気を使わないで暮らしていた。そうした暮らしをヒントに今の暮らしを見直す必要があるのでは?
・様々な外来種対策を行っている。今は国や都も担っているが、今後はもっと村が担っていく必要があるのでは?
・ドック中ももちろん、緊急時の代船、予備船の必要性
・去年のドック中に起きた物資問題。去年は涼しくてインゲンなどの豆が提供できたが、例年の暑さだと厳しい。島の自給率を上げていかなければいけないと思う。
・農協直売所でファーマーズマーケットの実施。色んな人と対話できてよかった。しかし、野菜の苗を買っていく人が減っている印象で作物を作りたい人が減っている気がする。
・やはり住宅問題。この春も家族連れの引き揚げが多く、家族連れが住み続けることの難しさを感じた。子供が大きくなったら引き揚げる予定という話も聞く。なんとかならないのか?
・住宅問題。色んな形の宿舎建設の話を聞く。テナント貸エリア、シェアハウス等の予定があるらしく、とても有難い
・都道沿いの看板地図(中央山、小港)が酷い。分かりにくい。
・小港園地に立派な休憩所があるが屋根がない!雨の日対策、日よけに必要。
・扇浦の遊歩道「結の道」が分かりにくくて、迷っている人がいる。案内板を改善して欲しい。
・村営バスの運転手が目的地付近で降ろしてはくれるのだが、降りた先の案内がなくて迷っている人が結構いる(北袋沢)。運転手さんも一声かけて教えてあげてほしい。
★その中でテーマを絞り、色んな意見を出し合いました
【ゼロカーボンについて】
・ソーラーを自然エネルギーとして運用していくには無理を感じる。実際にメガソーラーは活用されない状況に陥りがち。新島もメガソーラーを導入したが、今はほとんど使っていないという現状がある。
・実際にソーラー発電システムを試験的に導入し、暮らしているがやはり色々と難しさを感じるし、危険もある。
・ソーラーが台風などで破損、発火した場合は感電の危険があり、すぐに消火できない。これは凄く危ないのではないか?
・村のゼロカーボン宣言は数値目標を掲げて進めていこうとしている。これはすごくいいと思う。
・みんながそれぞれできることを進めていくのが大事。
・母島でプラ容器リサイクル回収が始まったが、顕著に増えているし、意識が変わった。住民もこの対応を待っている人が結構いた。自宅のごみもかなり軽減された。ゼロカーボンに必要な小さな大事なアクションだと思う。
・マキタのバッテリーで暮らしの色んなことに使っている。電動工具、照明など。これもソーラーで充電すればかなりいいと思う。
・ソーラーとバッテリーシステムでは爆発が怖いので、今後はコンパクトなソーラーライトで暮らしていけないか考えている
・都営住宅はエアコンありきの作りだと思う。
・発電するためのA重油をA重油を燃やして運んでいるって、おかしいと思う。
【島の看板などについて】
・設置時にもっと住民(観光業者など)と話し合って、デザイン、内容、設置場所を決めるといいのでは?
→実際にしているが、機能していない部分があるので要改善
・都道沿いのタコノキの実を何も考えずにバッサリと切られて、凄く困ったことがあった。それで支庁に行って話したら、事前に相談してくれるようになったし、看板もできた!
・宮ノ浜や長崎の展望エリアで柵の位置がダメすぎて、いい景色を見れなくなっている。位置をどうにかしてほしい。
・コペペや宮ノ浜などの休憩所の偽装シュロ葉の屋根はプラだし、論外。世界遺産の土地がやる事とは思えない。
・ハートロックへの遊歩道の管理などが村になってきている。
・近いうちに組織を作り、お客さんから入島料的なのを頂き、そのお金をプールして歩道の整備費を集めて、自分たちでやっていこうという考えがある
・二宮尊徳像が移動されて、景色的にも前の方が良かったと思う。なぜあの位置に動かしたのか?
→工事の関係でフェンスを張ることになり、近くに寄れなくなるので動かした。
※本来の位置や経緯については再度調べてアップします!
【住宅問題】
・奥村分譲地はたった8区画。これを都住の様な高層型にすれば何世帯も居住できる。住宅難の今はそういうのが必要なのでは?
・分譲地を買っても建築コストが倍になっていて、建てるのにかなり厳しい時代になっている
・土地を買っても建てる業者を見つけ出すのも難しくなってる
・村は土地購入後、建てるまでの猶予期間を長めにとる方向で考えている
・分譲地が売れなければ、今後大きな建物を考えるというのもアリかもしれない
・家族連れだけでなく、単身者、村の為に尽力してきた職員の定年後の住処としても住宅問題は重要だ。
・住宅問題は1~2年でカタがつかないか悩ましいが、村も国も都も取り組んでいくことになっている。
【ドック代船】
・意見として挙がっているおが丸2隻は難しいが、もう少し小さな貨客船の可能性は十分に模索している
・去年の物資来ない問題にならないように、今年のさるびあ丸はドック後半に設定、冷蔵品のみで冷凍はおが丸ドック前に仕入れるという工夫で乗り切る予定である
などなど色んな話がでました!
ぜひ次回も色んな意見交換を行いましょう!
★配信URL
4/15 父島 アーカイブ
https://youtube.com/live/BhyjcKQ0NOg?feature=share
4/19 母島
https://youtube.com/live/2qjYbWWzEPw?feature=share
【議会報告会レポート 1/16父島】
議員:池田望、平野悠介、宮城ジャイアン
参加者:10名
生配信視聴者:17件
アーカイブはこちら
第1部 議会報告会
今回の父島の報告会&座談会は過去最高人数の10名の参加者となりました。
議員は3名と少なかったですが、様々な意見、質問、議論となりとても有意義な時間でした。
一般質問報告、委員会や本会議報告の後にはとてもリアルな課題となる質問と意見が上がりました。
今回の12月議会では3人の議員が防災について質問しました。その中で報告会には平野議員しか報告会に来れませんでした。平野議員からは消防団や台風、火山性津波などの対応について、おが丸トラブルについての質問の報告がありました。
僕からは島のゴミ分別の展望について、戦跡資料の保存と展示について質問した報告をしました。
※詳しくは一般質問紹介
委員会、本会議報告は池田議長から航空路、硫黄島ガザ停戦への決議、2月の硫黄島視察について報告してもらいました。
濃厚な質疑応答!!
その後質疑応答になり、住民から議会をTVで観ていたが、決議の時も本会議でも議論が無く、賛成意見すらないと指摘がありました。事前の全員協議会や決議前の調整で色んな議論をしているのは理解できるが、村民に向けて議論している場面をパフォーマンスでもいいからするべきとご意見を頂きました。僕自身、議員になるまで非公開の議論な場がこんなにあると知らず、他地域で公開している部分も分かって来たので、プライバシーに関わる部分や、その時点で公に出来ない部分以外はしっかりと議論は公開していく必要があると思っています。そちらも含めて、今後の課題としたいと思いました。
また今回のガザ地区停戦への決議に対しても、もっと事実を知って欲しい、米軍の父島や母島の上空を飛んだ訓練もしっかりと村内の合意形成が必要と意見を頂きました。
もう一人の住民からの質問は、先日の漁網が絡んだおがさわら丸、また配置が被災した時の小笠原への生活物資支援についてどうするつもりがあるのか?と質問がありました。
今まさにおが丸トラブル時の代船について村長や議長も含め、関係者と協議をしているところであること、内地被災の際には島の中で何とか生き残っていく事を考えなければ行けないという考えを示しました。自衛隊のLCAC(輸送用ホバークラフト)おおすみについても触れて、有事の際はそうした船が来てくれる様に話をしているとのことでした。
自助公助の考えがある中、防災士を目指す方の意見によるとやはり自分たちの防災意識の向上は不可欠で、自分たちの備えで1週間分、村の備えで1週間分、合計2週間分の備蓄でまずは暮らしていく事を意識していければという話になりました。
他には硫黄島のまだ収容できていないご遺骨の数について質問があり、あと11000柱が残っている事、米軍の集団埋葬の可能性を踏まえ、硫黄島主要滑走路3000mの下を探知機を使って現在探している報告がありました。現在は硫黄島の陸地をすべてメッシュで区切り、ひとつひとつ探している状況をお伝えしました。
やっぱり面白い!色んな意見が出る座談会!
その後、座談会となり様々な意見がでました。
座談会では意見をまとめるよりも、多様な意見が出ることを重視しており、その意見を座談会の場に来ているみんなが共通理解をもって、議員は議会や議員活動に活かす、住民はそれぞれのフィールドで活かす、そんな狙いで行っており、多様な意見が出てとても有意義な時間となりました。出た意見を紹介します。
●出た意見(テーマ:防災)
・災害の時は誰よりも人よりもまずは自分を大切に(防災士より)
・1週間何も来ない可能性を覚悟する
・どうにか生き残るように考える
・今回の能登半島震災と違い、島は温かいので暖と取る必要性が低くてそこは楽
・電気が止まる、水が止まるなどいろんなパターンを考える
・村の備蓄は1週間分
・現行の防災訓練の参加者が子供ばかりで意識が低い
・大規模な防災訓練が必要
・電気の供給をカットするようなこともあっても面白いかも
・北袋沢で防災無線が聞こえない時があったが点検をしているのか?
→毎年点検している
→夕方5時の放送が確実な毎日の試験放送代わり。点検が年一なので気付いたら即連絡
・地震津波経験時にアンケートを取ればいい
→有事の際の島の重機のリスト化、実際の位置の確認
→清瀬の交差点が集中する
・防火水槽の必要性。これまでも要請して作ってもらったが、小曲や北袋沢にない。消火栓があればいいという話ではない。
・電気が止まれば、水道ポンプが止まり、タンクが空になればいずれ止まってしまう
・水不足も深刻になる
・屋久島は水力発電100%あれは強い
・都営住宅のEV充電場所、セニアカーの充電場所はどうなる?
・津波の時、父島の発電所はダメになる。行文線よりよっぽど重要と思う。
・高く作り変えるのは厳しい。扇浦の全日空の土地とかに移転してはどうか?
・農協のプロパン庫は高台に移動する方向で調整中
これまでこうした島の未来を考えて、集まって自由に話して、直接議員に話す場、共通認識する場があまりなかったと思います。
これまで父島と母島で3回ずつ議会報告会&座談会、座談会のみを1回実施して来てみて、とても有意義な場と思います。
トライ&エラーをしながらも、どんどん色んな議論の場にしていって、島の皆さんが島づくりを自分ごとに感じられるように、みんなでいい島を作って行けるような場に出来ればと思います。
今後ともよろしくお願いします!
1/16議会報告会 父島 アーカイブ
1/9議会報告会 母島 アーカイブ
議員:池田望、宮城ジャイアン
住民参加者:7名
議員になって3回目の議会報告会(母島)が終わりました!
7名の住民が来てくれて、父島から自費で池田議長が母島に来てくれて、とても有意義な報告会、座談会になりました。
第1部 12月議会報告
第1部は12月議会の報告です。
各一般質問の報告をしました。
僕は自分の一般質問、
島のゴミ問題の現状と今後の展望について、
島の戦跡資料の保存について紹介しました。
島のゴミの分別、これからがハッキリしました!
ゴミ問題は村が現行では焼却しているプラスティックゴミを
段階的に資源回収することを決めてくれて、これからそれがペットボトルのラベルを剥がすことだったり、色んな分野に変化をもたらすことになると思います。段ボールも濡らさない様に出してくれれば資源になっている、お金になっていることを伝えました。父島の生ごみ回収の展望についても触れました。
戦跡資料の保存と展示についても動きました!
戦跡資料の保存と展示については、村は重要なものであると見解を示してくれました。展示についてハードの整備は現行では難しいが、まずは個別に相談に乗って行く方針を示し、議会翌日から早速訴えのあった島の方に村長も教育長もコンタクトを取ってくれて、顕著に動き始めたことを伝えました。僕は村と都と自衛隊に展示と保存について、平和記念館の必要性について訴えて来ています。
住宅政策について、重要な課題と挙がっています!
総務委員会報告では、母島属島のネズミ対策について報告し、超低密度化には成功し、オガサワラカワラヒワの幼鳥が見れるようになったが、秋以降に数枚ネズミの撮影があり、再度現場は対応している事を報告しました。
住宅政策では「第4次小笠原村総合計画後期5カ年」、特措法延長後の「小笠原諸島振興開発計画」の中で大きな課題として取り上げていることを報告しました。
母島の静沢分譲地についても、農協や漁協の宿舎、宿を建てたいなどのニーズを把握しているので、これから具体的な区画や説明について検討をを進めている旨をお伝えしました。
他には小笠原航空路、硫黄島調査の委員会の報告、
ガザの平和早期実現を求める決議を報告しました。
2月の硫黄島への行政視察についても報告しました。
第1部はアーカイブが残ってありますが、
配信を切ってからの座談会がやはりとても意味がありました。
第2部 座談会
防災、おが高ぎんねむ寮改善、さらには地域の雇用人材不足や介護の話まで拡がっていきました。
議員としてもリアルな島民の声を拾い上げ、行政に訴えていくとともに、こうした座談会で住民の意識を上げていく効果もあると感じました。とても有意義でした。
防災に関しては防災士の資格を取得しようと勉強している方が来てくれて、防災は行政頼みではなく、住民もしっかりと勉強し、訓練し自助公助両方の確立が大事ということを語ってくれました。
おが高ぎんねむ寮改善に関しては、保護者が複数名参加してくれて、これまで動いてきた活動も含め、温度感、危機感を共有するが出来ました。
現行に感謝をしつつ、現状でも高校生の暮らしとして変えたい状況があります。現在、小笠原高校はもちろん、多方面の方々が改善に向けて動いている状況を共有できました。
●出た主な質問、意見
住宅問題
・最近、母島都住の建設工事が止まっているが?説明がない。
→入札が不調で半年停止中。
・どんどん遅れるなら、やはり第一期の住宅も住まわせてほしい。
→再度、訴えていきます。
・シニアカーの数が増えている。新しい都住の充電や停める場所について考えてほしい
・小笠原の人口はどれくらいを目指しているのか?
終活、介護
・終活の講演会があって好評だった
・健康寿命を延ばすためのトレーニング施設が欲しい
(ワールドウイングスの機器の導入を提案)
観光
・募集しても働き手が見つからない、人材不足
・海士町の取り組みをもっと参考にしてほしい
・観光業の担い手の高齢化が著しい
・人を雇うにも住宅難
・手が空いて手伝ってくれる人がいない
・セントラルキッチン構想
・島の食事が困っている
おが高ぎんねむ寮改善
・受託者がもっといないと難しい
・ここも人材不足
・寮母さんの様なケアできる人の存在が欲しい
・高校生は他を選べないのが苦しい
防災
・防災士の勉強をしている住民からの助言↓
・行政側も大事で頼りにしたいが、大事なのは住民一人一人の意識
・自助公助の自助の部分
・行政がハードを用意し、住民がソフト部分をやる意識
・避難訓練ももっと真剣に。
・子供達ばかりでなく、一般企業や観光も巻き込んで数年に一度大きな訓練ができないか?
・前線で頑張る人のバックアップ、フォローする人(家族など)をさらに支える仕組み
・静沢の分譲地は津波対策として高くしないのか?
→高く造成するとコストが上がってしまう。高さよりも避難路を設けて、すぐに逃げれる仕組み作りが有効
・母島は6mの津波を想定している。ハザードマップも新しく配布された
・おがさわら丸が来れない時どうするのか?
→自衛隊の「おおすみ」などが助けてくれる?
・島が大被害にあったら、三宅噴火の様に全島民一時避難になるのでは?
・内地が震災で壊滅な時は島に物資が届かないのでは?そちらの方が可能性ある気がする。
・もっと自給率を上げていかなければ
・防災はとにかく個人レベルの意識を上げるのが必須
・過去に学校の避難訓練が意識が低く、経路ややり方などを提案して変えてもらった。
・大規模な防災訓練を毎年は大変なので、数年に一度やるのはどうだろうか?
全てを載せれてるわけではありませんが、こんな意見が挙がっています。
これらをあとは議員としてどう形にしていくか?
こうした声を年4回拾い上げる機会が出来た事はとても意味がある事と思います。
お忙しい中、集まってくれた住民の皆さん、議員の皆さん、
配信を観てくれた皆さん、どうも有難うございました!
●母島
2024.1.9 19:00~
村役場母島支所 大広間
参加議員:池田望、宮城ジャイアン
アーカイブ配信URLはこちら
●父島
2024.1.16 19:00~
ビジターセンター新館
参加議員(予定):
池田望、清水良一、平野悠介、宮城ジャイアン
配信URLはこちら
議員:池田望、安藤重行、清水良一、平野悠介、宮城ジャイアン
参加者:6名
父島で2回目となる議会報告会。
配信ありの第1部は5名の議員による一般質問の報告となりました。
第2部は父島ならではの多様な意見が沢山出てきました!
島の子育て、子どもの環境について
・島の人はペアだけでスタート、ご両親に世話を頼れない場合がほとんど
・不登校の行き場所の用意について言及
・出産で妻子が島を不在にするという現状と課題
・島は子育てを地域でフォローしている。でも助けを言えない人は?そういう人を支えてほしい。
・マンパワーが限界の役場や社協ではなく、報酬や保険の枠組みを作ってくれて、実働は住民という登録制の仕組みはどうだろうか?
飛行場について
・小学生が集まった時に飛行場の話になって、クラス全員がいらないと答えた(小学生全員)。それをどう考える?
・子供の意見を聞くのも大事だと思う。
・空港よりももう1隻おが丸を用意するという議論にはならないのか?
・今アンケートを取ってみるのはどうだろうか?13年前のアンケート以降、何も意向が吸い上げられていない。
・5年おきに法延長や方針決めがあるのだから、5年に一度くらいはアンケートを実施するのが大事。今は住民の声を聞かないで勝手に進めている感がある。
かなり限られた時間でしたが、こんな話が挙がりました!
住民が直接議員に伝える事、そしてこの場でみんなが共通理解する事。
議会報告会と座談会の意義というものが見えてきた会となりました。
お忙しい中、ご参加ありがとうございました!
●母島
2023.10.24 19:00~
村役場母島支所 大広間
参加議員:池田望、宮城ジャイアン
アーカイブ配信URLはこちら
●父島
2023.10.29 19:00~
ビジターセンター新館
参加議員(予定):
池田望、安藤重行、清水良一、平野悠介、宮城ジャイアン
アーカイブ配信URLはこちら
議員:池田望、宮城ジャイアン
参加者:6名
議員有志の議会報告会&座談会(母島)。6月議会に続き、9月議会の報告会を実施しました。
母島では2回目の報告会になります。
今回は父島から池田議長がこの為に来島し、色々なお話をしてくれました!!
この議員有志議会報告会は現時点では公務ではなく、全議員に呼びかけて、参加できる議員が参加する形で実施しています。旅費や手当はなく、すべて持ち出しで実施しています。開かれた議会にするため、住民との対話の機会を大切にするために年4回、議会ごとに開催する予定で実施しています。
2回目の母島の議会報告会では6名の住民の方が足を運んでくれました。
第1部の議会報告会は配信もしながら、9月の議会の報告を行いました。
僕からは全一般質問の紹介、僕自身の質問の詳細をお伝えしました。
ペットボトルごみについて質問がいっぱい!!
その中でペットボトルごみの質問紹介の時に、住民の方からラベルを付けたまま捨てる事への疑問が投げかけられました。ちょうど先日の内地出張の際に島のペットボトルごみの処理をしている加藤商事さんを見学に行ったので、とてもタイムリーな質問でした♪
現時点でラベルを付けたまま、キャップを外して潰して捨てている島のペットボトル。ラベルを付けたままなのは、内地側でラベル付きで受け入れの契約をしている事、ラベルを外すと島では焼却ゴミになってしまい、資源にならない現状であると説明しました。
村が野焼きから、現在の分別回収になってから20年以上が経過しています。その中で、プラスティックの資源回収、ペットボトル利用の増加など時代の流れで変わって来た部分があります。プラスティックは焼却ではなく資源としてリサイクルする時代なのです。今回の一般質問で挙げた内容も勿論ですが、父島の生ゴミ回収、小笠原のプラごみについても今一度村のゴミ回収と分別を見直すいいタイミングだと思っています。
やっぱり気になる島の住宅問題
総務委員会の紹介では、僕が住宅問題、稲垣勇委員と取り組む母島の介護の問題を紹介しました。
住宅問題は子育て世代も勿論ですが、島の暮らしを支えてきた職員さんの定年後の暮らし、単身の方の定住も含めた目線も重要であることを再確認させられました。現在、母島の都営住宅の一部のみ、空室が出来た場合は募集再開するところまで実現できましたが、父島の都住の募集再開はまだまだ先である現状があります。池田議長から父島には多世帯向けのJKK住宅の説明があり、母島だけでない部分もしっかりとお話してくれていました。
最後まで母島で暮らしたいのに叶わない現実…
母島の介護の問題も非常に切実で、最期を島で迎えるのが難しいという問題です。提供してくれるという土地が見付かったり、そこで働きたいという貴重な人材も見つかりつつも、まだまだ施設の建物や働く人の住居など課題は山積みです。その中でも少しずつ進んでいることもありますので、第2部の座談会で話させてもらいました。
池田議長自身が語る小笠原航空路への気持ちの変化
そして、僕の中でとても今回重要視していたのが池田望議長による、小笠原航空路に対する経緯のお話です。空港反対!!で立候補してトップ当選した池田さんが、どのように心境が変化して推進という立場になったかを丁寧に説明していただきました。詳しくはアーカイブ配信や父島の議会報告会に来てほしいのですが、兄島空港、時雨山空港という自然を大きく変えざる得ない空港は反対でいたが、その後東京~小笠原を16時間で結ぶという高速船の話が来て、それに期待したが頓挫してしまい、やはり医療や介護、いざという時に航空路は必要と思うようになり、今の洲崎案など自然に大きな負荷を与えない形での空港なら必要だと確信したとお話していました。
僕の場合は個人的には小笠原航空路は反対ですが、住民の皆さんが心底望んでいるならば小笠原航空路はアリだと思うというスタンスです。個人的な反対の理由は、この航空路のない小笠原の特異性、個性が好きで移住しているからです、しかし、住民の多くが心の底から望んでいるのであれば、議員としては航空路を求めることに異論はありません。しかし、現時点で僕の周りや支援してくれる人の中にあまり航空路を切望している人がいないのです。なので、きめ細かく住民の民意を図るアンケートや対話が重要と考えています。
その後は南アルプス市への行政視察などの内地出張の報告をして、第2部の座談会に突入しました。
第2部 座談会
座談会はまず農園に飛来して害を与えるオオコウモリ問題から声があがりました。
農薬を使わないで栽培している島レモン。
それが近年、母島でも増えてきたオオコウモリの被害に苦しんでいます。
この春は家族が花の咲く時期に毎夜毎夜畑に泊まり込んで、追い払いをしていたが、日に日に痩せて、ご飯もおかゆしか食べれなくなり、とても心配だったとお話していました。
そのせいで、とにかくコウモリが憎い、と。
この春はコウモリの柑橘への飛来が甚大ということで、村役場や農協、アイボが協力し、各畑に夜通し追い払いの動きをしていました。
そのお陰か、レモンは無事に収穫をできたが、とにかく家族が痩せるのを目の当たりして、心配しているようでした。
これだけの切実な声は、改めて環境課の方にお伝えするとお話しました。
次に挙がったのが島の介護の話です。
僕も勤めている島の介護現場。
本当に最期を島で迎えたいのに、それが叶いにくい母島。
父島に太陽の郷という施設がありますが、それは50km離れた隣の島。
高齢になるとなかなか旅費が出ても見舞いに行く事は難しくなります。
委員会でも施設が出来ないまでも、
島で最期を迎えれる何らかの方法を模索してほしいと訴えましたが、
まだまだ課題も多く難しい状況です。
職員を雇いたくても住宅が無くて雇えないという、
住宅問題も出てきました。
こうした声を議員が受取り、議会や日々の議員活動に活かすべく、
直接温度が伝わるこの報告会はとても意味があると思います。
すぐに変わることもあるし、すぐに変わらない事もありますが、
しっかりと対話を重ねて、お互いの共通理解を持って動いていく事が大事と再確認しました。
10/29はビジターセンター新館で父島の議会報告会です。
ぜひ来れる方は会場で、来れない方は配信をご覧ください!!
●母島
2023.10.24 19:00~
村役場母島支所 大広間
参加議員:池田望、宮城ジャイアン
アーカイブ配信URLはこちら
●父島
2023.10.29 19:00~
ビジターセンター新館
参加議員(予定):
池田望、安藤重行、清水良一、平野悠介、宮城ジャイアン
アーカイブ配信URLはこちら
かねてからずっと実施したかった議員有志の議会報告会!
ようやく初実施でたのでお知らせします。
2023年6月に行われた現議員構成での初の定例会。
今回はその報告会でした☆
”開かれた議会”にむけて大きな一歩です☆
母島では4名、父島では6名の島民が集まり、
その日のうちにどちらも50名ほどの視聴がありました。
報告会後の座談会もとても有意義な時間でした♪
母島ではリアルな住居の問題、終の棲家としての介護の問題、島の住民の地域活動への関心の薄れ、村も都ももっと事前に予定などを島民とシェアし透明化のある運営などがテーマに出てきました。
父島では村の管理職や議員に女性がいない事、女性の議員などができるようなアイディア、
オフグリッドなライヴイベント開催などがテーマになりました。
出来る限り、議会後の年4回ほど
この報告会&座談会は実施できればと思っています。
またよろしくお願いします。
★内容
第1部
議会報告会と質疑応答(Youtubeライヴ配信あり)
主に各一般質問についてお話しました☆
第2部
座談会(配信無し。個人情報保護のため)。
村民の皆さんと自由に島の課題などについて話す場です。
●母島
2023.7.10 19:00~
村役場母島支所 大広間
参加議員:宮城ジャイアン
アーカイブ配信URLはこちら
●父島
2023.7.11 19:15~
地域福祉センター 多目的ホール
参加議員(予定):
池田望、清水良一、平野悠介、宮城ジャイアン
アーカイブ配信URLはこちら