おが丸ドック中の物資問題について

●2023年5月 定例会 一般質問①

 

2023年5月に発生した代船さるびあ丸の生鮮食品積み残しの問題、

農作物の出荷の問題、海産物の出荷の問題について質問しました。

 

事前に内地で小笠原海運、共勝丸、東海汽船とも対話し、

父島、母島の各商店、農協、漁協にヒアリングを行い、

今後の打開策を調整し、執行部とも入念に打ち合わせや調整を行いました。

 

今回の一般質問では、現状の共通理解を図ることで、

色んな誤解が生じている部分を解消し、

事前調整で打開策を練って、それも共有することを狙いとしました。

 

議員になってドキドキの初めての一般質問でした(#^.^#)

概ね、狙いは達成できたかと思います。

ガッツリ質問して、次に進む決定の答弁だけではない、

議員としての一般質問でもこういう在り方が必要なんだと、

大きな学びとなりました。

 

関係者の皆さん、本当にありがとうございました!

来年に向けて、少しでも問題が解消できればと思います☆

 

 

【おがさわら丸ドック中の物資問題について】

★ジャイアンより質問

・今年5月のおが丸ドック中代船さるびあ丸で生鮮食品が十分に載らない事態が発生、村民生活に支障をきたし、混乱を招いた

・母島の主要作物であるパッションフルーツ最盛期だが、内地出荷がスムーズにできなくなっている

・水産物もベタ凪の時期にコンテナ積みが出来ない(八幡丸の出荷)ことで漁師の負担が大きくなってる

この点で村長はどう考えるか?

 

→村長より答弁

●代船さるびあ丸の就航の経緯を説明

・H15年までドック代船があったが、その後なくなった。以来、1月に20日間ほど本土とのアクセスがない期間が発生することになった

・R3年にさるびあ丸を更新することになり、小笠原にも行けるように近海資格を取得、追加設備費用として都が3億、小笠原村が1億補助した経緯あり

・代船が小笠原就航時、伊豆諸島は高速船の増便でフォローすることから、海況が良くて繁忙期以外の4~6月に設定するしかない

・4月はさるびあ丸のドック、5月末は長年行っている学生団体の貸し切り運航、6月は橘丸のドックがあり、小笠原に就航できるのは5月のGW明けの平日5日間に限られる(毎週末は伊豆諸島の多客時期)

・結果、今後も5月にドック期間、そして代船さるびあ丸となることになる

 

●生鮮食品の積み残し問題について

・今年初めての問題。代船さるびあ丸になった去年、一昨年には発生しなかった問題

・海運は事前に島の商店に積載量に制限があることを事前通知していたが、積載可能量を超える搬入があり、積み残しが発生した

・要因として、おが丸ドックが横浜から広島に代わり、回航日数が加わり、ドック期間が延びた

・ドック期間前半に代船運航となり、ドック後半に備えるために、各商店の発注量が増えて、積み残しが発生したと考えられる

・内地出張中だったので、村議とともに事実関係確認、海運本社にも行き、意見交換、来年以降の改善を要望した

・ドック中の代船運航は一定の効果はあるが、すべての課題を解決しきれるものではない。農水産物の出荷もカバーできていない。共勝丸、八幡丸の効率的な運用、活用をお願いしつつ、調整を図りたい

 

 

★ジャイアンより

・来年はさるびあ丸の運航が1回の場合、ドック期間後半に設定することは可能か?

・冷凍食品や日持ちする根菜類をドック入りの最後のおが丸で入荷するといいのでは?

・商店の3週間分の冷凍保管庫として、父島は3店舗とも保管可能とのこと。母島は難しいので、港のコンテナと電源をお借りして保管できないか?

・代船さるびあ丸で冷蔵コンテナのみ(10フィート×6)にすることで、ドック中の物流効率を上げれると考えるが、村としては課題、調整をどう考えるか?

 

→企画政策室長より

・さるびあ丸運航時期については5/24に海運本社に訪問し検討をお願いしている。

・東海汽船の事情もあるので海運からの回答を待つ

・提案された冷凍を前入荷、さるびあ丸冷蔵のみ入荷は課題緩和の可能性があると考える

・岸壁での冷凍保管は東京都との調整が必要、コンテナ運転中の管理体制、責任の所在の調整が必要なので関係者と意見交換をする

 

 

★ジャイアンより

・さるびあ丸の貨物ハッチの上か脇に20フィートコンテナを積載できるか?また電源を増設できるか?

 

→企画政策室長より

・船首へのコンテナ積載は物理的に不可能

・コンテナ電源の増設も発電機の能力、船内は以前設備の関係で不可能

 

 

★ジャイアンより

・今回の様に生鮮食品が載せれない事態に備えるために、八幡丸に生鮮食品を載せれるようにできないか?

・生鮮食品を載せるのにどのような課題があるか?

 

→企画政策室長より

・生鮮食品の積載を許容できるか、仕入れ先指定の積み込み場所、荷姿、送料の扱いなど課題は多い。

・課題を丁寧に整理し、八幡丸の活用が有効か判断していきたい

 

 

★ジャイアンより

・パッションフルーツは品質管理上、収穫から10日程度で届けるのが理想であり、ドック中の共勝丸の運航日程調整に農協を加えるようにお願いしたい。

 

→企画政策室長より

・ドック期間中、共勝丸は郵便輸送で出荷していると聞いている。

・共勝丸の運航はさるびあ丸とバランスよくスケジュールを設定できるように調整するが理想的

・今後は調整に農協の意見も伺っていく

 

 

★ジャイアンより

・農協より、さるびあ丸、おが丸共に1泊便ではなく、折り返しの着発運航にできないか?と強い意見が出されている。これは本土向け出荷作業が東京向け前日に行っているが、1泊便の場合、入港配達作業と出荷作業が重複してしまい、大変な負担となっている。村はどう考えるか?

 

→企画政策室長より

母島農協からのご意見について、現在の運航ではさるびあ丸の父島到着が15時であるため、運航会社の物理的な準備、荷役の都合、接続「ははじま丸」の運航等、考慮や整理が必要な事項が多くあると考える。このことに限らず、置かれている立場で様々な意見があり、船の運航について、これまでも村が事務局となって航路検討委員会で議論し、議会からも伺い、海運と協議してきた。引き続き、よく検討しながら、全体としての改善策を見出せるように調整していく。

 

 

★ジャイアンより

現行の1泊便では酷いときでは朝日が昇る時間まで出荷作業に追われる時がある。なんとかその負担を軽減するためにもおがさわら丸だけでも1泊便ではなく、着発運航をお願いしたい。