母島の医療について(一般質問)

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(ジャイアン)
母島診療所は現在、医師1人、看護師2人、助産師1人で業務を行っています。
歯科の方は歯科医師1名、歯科衛生士1名となっています。
通常の診察ではその人員で問題なく業務を行えてるそうですが、入院患者が発生した場合などは、父島の診療所とは違い、夜勤の配置がありません。
つまり、有事の対応となり無理が生じる場合があるそうです。次の日の勤務に無理が生じる場合があるそうです。
こういった場合の対応について現状どのように行っているでしょうか?
(村長)
宮城議員の質問に答弁させていただきます。
母島の医療についてのご質問ですが、個別具体的な内容になりますので、担当課長より答弁をさせます。
(鶴田医療課長)
宮城議員の母島の医療について、答弁させていただきます。
通常の母島診療所の運営については、現在のスタッフで村民の皆様にご不便をかけることなく運営できていると考えております。
令和4年度の入院患者の実績としては6人、延べ日数は12日となっております。この数字には急患搬送において診療所でヘリの到着を待っている2人・2日も含まれます。
ここ数年の実績としては、平均して年約5人延べ10日となっております。母島診療所での入院は概ね2泊程度を想定しています。入院が2泊以上想定される場合は、内地医療機関への転院を父島の診療所を経由する場合も含めて、患者様及びご家族様と相談して対応しております。
スタッフの対応については、必要に応じて父島の応援を得ていること、父島の診療所へ転院の際の応援をすることなどの対応を取っております。
令和4年度の父島への転院(その後、内地医療機関への移送含む)実績は、1件になります。概ね平均して年1~2件となっております。
(ジャイアン)
了解しました。現状について、丁寧な説明をありがとうございます。
限られた人数の中、できる限りの対応をしてくれていると思っています。
先日、自分自身が利用する時も、待ち時間も少なく、とても話しやすいですし、
介護、福祉ともよく連携が取れていて、頼りになる診療所で、本当に有難く思っています。
入院が発生した場合、食事の提供が必要となる場合があるが現状どのような対応を行っていますか?
(医療課長)
入院時の食事については、給食施設が整備されていないため、通常の食事が必要な方は、
患者様のご家族等のご協力で対応しております。
患者様の状態により通常のレトルト食や、おかゆなどの柔らかいレトルト食、
有料老人ホーム太陽の郷で提供をすることもある、より柔らかい嚥下食なども準備して対応しております。
(ジャイアン)
多くの場合、入院が必要な時は平常の状態のケースは少なく、特別な状態が多いと聞いています。
その為に食事提供の施設がない状態で、現行でできる限りの事をしてくれていると感じました。
ありがとうございます。
今後、高齢者の緊急入院など、少しでも利用者が安心できる改善部分があれば、
検討して対処してもらえたらと思います。
また母島の歯科診療は、上京の際は休診になってしまっています。
丁度今も、9/12~27日までの期間、歯科休診が続いている状況です。
その間に急な歯の痛みを訴える可能性もあると思います。
僕自身も休診の時に痛いけど悩んだことがありました。
今後の課題としてですが、代診の可能性や、父母の歯科医を活用した代診などの考えはありませんか?
(医療課長)
母島の歯科医師・歯科衛生士が母島を離れる際は、
令和2年にも当時の築舘議員からもご質問がございましたが、現状は職員の代替は行っておりません。
事前に不在期間を案内することや、継続的な治療を行っている方などへ、
不在時に困ることのないような治療計画を立てて対応しております。
急な歯の痛みなどの急患時には、医科の医師で対応を行い、痛み止めなどの薬を処方しております。
議員ご指摘の父島・母島診療所の歯科医師の相互の支援などについては、現在は対応しておりませんが、
今後、必要性や治療ができるような体制が可能なのかなどを検討していきたいと考えております。
<参考資料> ※村役場医療課提供

 

母島の入院等の状況

 

入院件数

入院日数

うち父島転院数

搬送件数

令和5年度

(9月時点)

令和4年度

12

令和3年度

14

令和2年度