●令和6年第1回 議会定例会
一般質問2024.3.13
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②村の高校生への関わりについて
(宮城)
今回、小笠原高校、島の高校生への村のスタンスについて質問したいと思います。
質問の前にお礼を申し上げたい事があります。小笠原高校には、ぎんねむ寮という、母島からの生徒向けの寄宿舎があります。高校生が生活する寄宿舎は、夏休みと冬休み以外は毎日3食、休みなく賄いが提供されています。
今回、13年間賄いを続けてくれていた方が交代となりました。2、3月と臨時で賄いを続けてくれている方もいます。そして、新しい方々が親元を離れた母島の高校生の食事を賄おうと手続きを進めています。
13年間続けてくれた方々にも、それ以前にも沢山の方々が母島の高校生の食生活を支えてくれてきました。母島の議員として、母島の保護者として、地域の住民としてもこの場を借りて、深く感謝を伝えたいと思います。本当にどうもありがとうございました!
そして、今まさに賄いを作って下さっている方々、そしてこれから引き受けてくれようとしている方々、この交代に関わった各方面の皆様にも深く感謝を伝えたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
さて、島の高校生について質問をしていきます。
村の高校生、子供達すべては村の宝だと思っています。
父島での地域イベントや活動の重要なメンバー、入港日やサービス業等の貴重な戦力になっています。母島に帰って来た高校生も島の商店などで働き、とても重宝されています。日常的には高校生の世代がいない母島にとっては、父島の状況が羨ましく思える時があるほどです。
さて、村長の施政方針では「おが高生夢応援プロジェクト」なども触れられていましたが、村の総合計画には高校生の事が触れられていませんでした。
改めて村にとって、島の高校生の存在をどう考えているかの考えをお伺いしたいです。
(村長)
村の高校生の存在をどう考えるかというご質問ですが、それぞれの親御さんにとっては、高校生と言えども大事なお子さんです。子供の子育ての中にとってもまだまだ村の政策に含まれるものだと思っていますし、村にとっては議員がおっしゃるとおり、これからの小笠原村を、また日本を背負って立つ大事な宝だと思っています。
(宮城)
村の宝、日本の宝という認識、了解しました!
小笠原高校は都立高校ではありますが、困った事があれば、小笠原村も地域として支えたり、関わって行くことは考えられますか?
(村長)
宮城議員のご質問で学校との関りと、高校生との関りに分けて答弁しますと、ご承知の通り小笠原高校は都立学校でございますので、東京都教育庁の権限の元、経営・運営等が行われておりますので、村が直接的に関与することができないことについては、ご理解いただければと思います。
高校生との関りにつきましては、教育長から答弁いたします。
(教育長)
村教育委員会の高校生の関わりについて答弁いたします。
村教委では、これまでも高校生に関わる様々な事業等を実施しております。令和5年度におきましては、新たにおが高生未来の夢応援プロジェクトを開始し、おが高生の夢の実現に向けた支援を行っております。
また、昨年4月には、製氷海岸の堤防におが高生を中心としてペイントアートの制作を通して文化的な活動についても活躍の場を設けております。このほか、各種スポーツ教室やロードレース大会など高校生の活動・活躍の場を提供しております。
また、高校3年生に対する進学助成制度、高校卒業後の進学に対する村奨学金など、財政的な面でも支援を行ってまいりました。
村教育委員会としましては、高等学校教育の領域の外からにはなりますが、今後も未来の小笠原村を支える人材である高校生との関わりを重視してまいります。
(宮城)
ありがとうございます。高校生は村の宝物としての支援、今後ともどうぞよろしくお願いします。
小笠原高校は都立高校で管轄が東京都教育庁。
これまで島にその出先機関が小笠原村にはありませんでした。
小笠原高校に関わる課題の解決、相談等で内地の東京都教育庁に連絡してきましたが、この春から小笠原支庁内に都教育庁の出先機関が誕生することになると村長の施政方針でも話されていました。小笠原村民として、これはとても有難いと思っています。
この事については今後どのようなメリットを考えていますか?
(教育課長)
来月に東京都教育庁小笠原出張所が設置されます。
このことにより、これまで村教委事務局が代理執行していた東京都教育委員会の権限に属する事務については、小笠原出張所が担うことになります。これにより村教育委員会としてましては、村の所管事務に専念することができます。
また、都教育庁の出先機関が現地にあることで、これまで以上に都と村の教育施策等の連携が深まることが期待されます。
教職員研修の充実や教職員の給与事務など、これまで村教育委員会や各村立学校が担ってきた事務の負担軽減が図られます。村民の方の視点からでは、中々分かりやすい大きな変化は見えづらいかもしれませんが、村教育委員会としましても、教育庁小笠原出張所の開設によるメリットを、子供たちや村民の皆様に広く還元していくという視点を持ち、この後の調整等を進めてまいります。
なお、都立学校に関するお問い合わせ等につきましては、従前と同様に当該都立学校及び東京都教育庁の所管となるため、小笠原出張所の設置後も変更はございません。
(宮城)
都立高校と村の高校生への関わり、体制について理解しました。今後、期待していきたいと思います。
今後は人材不足が叫ばれる今、島に求められる人材確保のための進学、資格取得支援、離島留学の受け入れなど、村の未来を担う高校生への支援、ビジョンなどを調査、研究し、提言していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
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